勉強用

個人的に勉強したことをまとめます

肺結節フォローについて

結節性病変の鑑別診断に際して、

 

6mm以上の肺結節を内部の性状により3つに分類する。
その3つとは、

内部が充実成分のみ(solid nodule)
内部が充実成分+すりガラス影(part-solid nodule)
内部がすりガラス影のみ(pure GGN)
の3つ

 

ところですりガラス影とは、「肺の血管が見える程度の吸収値の増大(白さ)」を言います。充実成分の場合は肺野の血管が見えない程度の吸収値が増大します。

 

 

結節の内部が充実成分のみの場合、

結節の大きさ(最大径)が6mm以上10mm未満
→ 経過観察(フォロー)を行う。
1,喫煙者の場合:3,6,12,18,24ヶ月後
2,非喫煙者の場合:3,12,24ヶ月後
結節の大きさが10mm以上
→原則として確定診断(生検、手術)を行う。
とサイズで分類されます。

 

内部が充実成分+すりガラス影(part-solid nodule)の場合

 

結節の大きさ(最大径)が15mm以上
→原則として確定診断(生検、手術)を行う。
結節の大きさ(最大径)が15mm未満でかつ、充実部位の最大径が肺野条件で
5mm以上→確定診断を行う。
5mm未満→経過観察を行う。
とサイズで分類されます。

 

右下葉にpart-solid nodule(mixed type GGN)を認めています。腫瘍の最大径は2.78cmで、充実部位は1.2cm大です。

結節の大きさ(最大径)が15mm未満でかつ、充実部位の最大径が肺野条件で5mm以上ですので、確定診断を行うことになります。

手術にて肺腺癌(腺房型)と診断されました。

 

内部がすりガラス影のみ(pure GGN)の場合

 

結節の大きさ(最大径)が15mm以上のまま
→確定診断(生検、手術)を行う。
結節の大きさ(最大径)が15mm未満
→3,12,24ヶ月後、経過観察を行う。
とサイズで分類されます。

※ 24ヶ月後不変であってもその後も年に1回の経過観察は必要です。緩徐に発育する肺腺癌があるためです。