勉強用

個人的に勉強したことをまとめます

EGFR陽性のケモ・ICIのデータ

<IMpower150>

一次治療における非扁平上皮非小細胞肺癌に対する,CBDCA+PTX+ベバシズマブ+アテゾリズマブ療法とCBDCA+PTX+ベバシズマブ療法を比較した第Ⅲ相試験。

EGFR遺伝子変異陽性のサブグループ解析において,OS中央値 未到達vs 18.7カ月(HR 0.61,95%CI:0.29-1.28),PFS中央値10.2カ月vs 6.9カ月(HR 0.61,95%CI:0.36-1.03)とアテゾリズマブ併用群が良好な傾向を示した45)。

さらにEGFR遺伝子感受性変異(エクソン19欠失・L858R変異)のみを対象としたEGFR-TKI治療後の患者におけるOSのアップデート解析では,OS中央値29.4カ月vs 18.1カ月(HR 0.74,95%CI:0.38-1.46)と良好な傾向を示した46)。

しかし,このサブグループ解析はプロトコールであらかじめ予定されていた解析ではなく,EGFR遺伝子変異の有無が割付調整因子に設定されていないなど,解釈には注意が必要である。

<IMpower130>

また,非扁平上皮非小細胞肺癌に対するCBDCA+nab-PTX+アテゾリズマブ療法とCBDCA+nab-PTX療法を比較した第Ⅲ相試験(IMpower130試験)のEGFR遺伝子変異もしくはALK融合遺伝子陽性のサブグループ解析において,PFS中央値7.0カ月vs 6.0カ月(HR 0.75,95%CI:0.36-1.54),OS中央値14.4カ月vs 10.0カ月(HR 0.98,95%CI:0.41-2.31)であった47)。上記試験においてEGFR遺伝子変異陽性では一次治療としてEGFR-TKIの治療歴のある患者が対象とされており,二次治療の患者が登録されている。