勉強用

個人的に勉強したことをまとめます

抗NMDA受容体抗体脳炎の診断と治療について

〇若年女性に多い

〇感情障害や記憶障害、幻覚、妄想などの精神病様症状で発症

〇けいれん発作やジスキネジアなどの不随意運動、呼吸不全、自律神経症状などの多彩な症状をきたす。

〇けいれん発作が初発になることもある。

MRIで内側側頭葉や大脳皮質、小脳などにT2強調像で高信号をきたすこともある。

〇髄液検査では細胞数や蛋白の上昇を認めることもある。

〇血液や髄液検体での抗NMDA受容体抗体を含む自己抗体の測定は診断に有用だが、測定できる施設は限られる。

〇卵巣奇形腫など腫瘍が病態に関与していることがあり全身検索が推奨される。

〇腫瘍が関与していれば早期の外科的治療を考慮。

〇急性抗NMDA受容体抗体脳炎が強く疑われる場合、ステロイドパルス、免疫グロブリン大量療法、血漿交換療法、免疫抑制薬などを考慮するが、治療法の選択における質の高いエビデンスはない。